| 旋風児氏とShima氏のお二方より1975年〜78年頃に撮影された土浦武器学校に展示されている三式中戦車の内部写真を提供して頂きました。 旋風児氏のメールより チヌの写真説明としては、見ての通りですが、右側面にステップが用意されていて、いかにも、車体に乗ってくださいと言わんばかりの状態でした。ご丁寧に展望塔上には、頭上注意の札がぶら下がっています。外見上はデタラメな三色迷彩が施されていましたが、「日本の戦車と装甲車輛」123.124ページに掲載のパターンとは違い、更に塗りなおされています。(T.O.D.に有る時は単色の事は承知しています) 各ハッチは開閉可能な状態に有りました。車体前面の点検用扉も写真のように開いています。さて当時の私が展望塔にいる写真を見ると判りますが、何故か展望塔扉が付いていませんでした。砲塔右側面扉も開いているのが(開けたのは私達だったか)確認できます。車内はピッカリコニカで撮影しました。当時中学3年の私の小遣いでは、フィルム1本と現像プリント代は高価で1月分を軽く越えてしまっていました。故に余り車内の写真も少なく後悔しています。最短撮影距離が遠くピンボケになっているのがつらい1978年夏〜秋撮影。 翌79年8月22日に今度は電車、バスを使い友達と行きました。 この時には、戦車、装甲車には立入禁止の札付きロープが貼られ近づけませんでした。前もって電話で確認したにもかかわらず、お偉い方が来ているとかで館内は立入禁止でした。砲塔無しの74式戦車(STBか?)が遠くを走り回っているのを眺めて帰ってきました。 Shima氏のメールより オリジナルのネガが見つからず、かろうじて見つけだした当時のアルバムのプリントを、フラットベットスキャナでJPGにしたものです。 私は中学時代に写真部に所属しており、部の撮影会で土浦武器学校に行った際、あの写真を撮影したものです。 記録によれば、撮影日時は1975年12月14日となっており、既に26年も経っていました。 当日の天気は曇り、撮影に使用したのは、Canon QL-17 というコンパクトカメラです。40mmF1.7レンズで、オートストロボを用いて撮影しました。 三式中戦車は内装も含めて極めて保存状態が良く、砲塔が手動で旋回可能だったのには驚きました。 係りの自衛官も知らなかったらしく、「へー、動くんだね!」と言っていました。また内部写真のうち、エンジンに関してはほとんど肉眼では見えない暗さだったので、写真を現像して綺麗に12気筒ディーゼルエンジンが写っていたのには、我ながら驚きでした。 資料が少ない三式中戦車の内部ですが、ここで紹介した写真とArmour Modelling 3号(大日本絵画1997/6) P30に掲載されている竹内 昭氏提供の写真を参考にすると疑問が解決すると思います。 |
![]() |
![]() |
| 旋風児氏撮影の78年当時の三式中戦車 当時はステップも用意され内部に自由に出入りすることが出来た。 また点検孔が開閉出来たことが確認できる。 |
|
click hear 主砲基部 左が旋風児氏撮影、中央と右がShima氏撮影。 砲塔内部、前盾内側、主砲取り付け部分が確認できる。
右の主砲基部・右側面の写真では砲塔旋回用のハンドル(砲手用)が下側に見える。
![]() |
| 旋風児氏撮影の砲塔後部砲弾ラック 砲塔内には40発搭載、残りは戦闘室床下に30発が搭載された。 |